究極に無駄がない間取り

家づくり

ぼくは間取り決めには一番長い時間を費やしました。

家づくりでは常に予算の戦いです。

みなさんもそうだと思いますが我が家もマイホームに対する夢が沢山ありました。

アイランドキッチンがいいなぁとか、和室が欲しいなぁとか、ウォークインクローゼットが欲しいなぁとか、、、

このままではどんどん建築費用が膨れ上がっていくのは目に見えていたので、一条工務店は坪単価制というのもあって我が家では30坪以内(2階建て)には必ず収めるということを最初に決めました。

ryomanchiの夢

【1階】
・LDK 18畳
・アイランドキッチン
・和室
・ランドリースペース
・ウォークインクローゼット
・洗面所と脱衣所(分離)
・洗濯→干す→収納の流れをスムーズに
・ホームシアター
・トイレ
・お風呂

【2階】
・主寝室
・子供部屋2つ
・ウォークインクローゼット
・トイレ

普通に考えるとこれらをすべて30坪以内に収めることはほぼ不可能です。

ただ、ピースの形を変えたり、兼用にしたりすることでなんちゃって的に収めることは可能です。

コンパクトハウスでもできるだけ多くの夢を詰め込むために重要なのは「メリハリ」です。

つまり、いる時間が長いLDKなどは広くとり、その他滞在時間が短かったり通過するだけのようなスペースは可能な限り削りましょうということです。

ryomanchiの現実

結果的にどのように夢が詰まったのか、さっそく我が家の間取りをお見せします。

おそらくみなさん2階は余裕があるけど1階が欲しい部屋が盛りだくさんになって頭を抱えているのではないでしょうか。

1階は下記項目を工夫することで何とか要望を詰め込むことができました。

・なんちゃってアイランドキッチン(横通路半マス)
・トイレ0.75畳
・ウォークインクローゼット→クローゼット
・玄関ホール小さく
・オープンステア
・和室=キッズスペース・ランドリールーム・客間兼用

無駄なスペースを極限までそぎ落とす

30坪以下の2階建てというと一般的にコンパクトハウスと位置付けられますが、我が家の夢をすべてそこに詰め込むには微塵たりとも無駄なスペースは許されません。

なので我が家では無駄なスペースをとことん排除しました。

我が家が考える無駄なスペースとは次の通りです。

  • 廊下
  • 階段下
  • 玄関ホール
  • 広いトイレ
  • ウォークインクローゼットの通路部分

順を追って説明します。

廊下

実家を思い浮かべると昔の家は長い廊下なんて当たり前でしたが、今は廊下極力なくすということは常識になっています。

2階でいうと、階段の上り口は建物の中央付近にある方が2階の廊下は少なくできます

上の図は同じ建物の大きさで階段の位置を変えただけですが、廊下が長くなってしまったことでその分部屋が削られているのが一目瞭然ですね

当たり前の考えですが例えばどこかで2畳分増えれば、どこかで2畳分減ります。そのことを頭に置いて無駄なところを削っていきましょう。

上の図の例だと坪単価80万円とすると、結果的にただ歩くためだけの廊下に80万円払うか、部屋の1坪分に80万円払うかと考えると無駄なスペースに対する考え方が変わってくると思います。

もちろん1階の間取りによっては階段の位置も制限されてくるので、「階段を絶対中央にしなきゃ!」のように1つにこだわりすぎて全体で見たときに本末転倒にならないよう注意してください。

階段下

最近平屋が流行っているみたいですが、そもそも平屋にすると階段がいらなくなるので階段のスペース自体削減できますね

2階建ての場合、階段はオープンかボックスかの2択になるかとは思いますが、リビング吹抜け部分などにオープン階段を設置することによって階段下は有効的に使えます。

ボックス階段の場合は階段下を収納やトイレにし、階段+収納 や 階段+トイレのように空間を合体することで畳数を削減することができます。

玄関ホール

玄関ホールは言ってしまえば廊下です。ただ、通過するためだけのスペース

人によっては来客を出迎えるために広く視界が開けていた方がいいという考えもあるかと思います。

ただ我が家ではそんなスペースを贅沢に使えるほど余裕がなかったので玄関ホールは1.25畳にしました。

なんなら他の部屋の成り行きで余ったスペースが玄関ホールというような、他の居住スペース重視でまったく玄関ホールは重要視していません。

コンパクトハウスの我が家のテーマは「空間のメリハリ」です。

玄関ホールに空間を割かれるくらいならLDKなどの居住スペースにその空間を取り込みたいです。

広いトイレ

トイレは1畳の広さが一般的だとは思いますが、我が家は0.75畳にしました。

1畳トイレだと正面に扉がある場合には、ノックされたときに扉に手が届かないようなこともありえます。

実家のトイレが0.75畳なのもあり、何の抵抗もなく0.75畳トイレを採用しました。

1日の中でも数回、数分しか使わない空間に畳数を取るか、LDKに畳数をとるかの天秤です。

アラウーノS160での広さ比較は下図の通りです(有効寸法です)。ぜひご自宅のトイレに座ってみて前の広さはどのくらいがいいか検証してみてください。

ウォークインクローゼットの通路部分

ウォークインクローゼットには何となく憧れがありますよね。

我が家も通路が無駄といいながらも2階は余裕があったのでウォークインクローゼットを採用しております。

1畳分の収納をウォークインクローゼットにしようとすると通路分も必要になりますから約2畳必要です。

同じ収納量なのにただの通路分で畳数を取られるのはもったいない感じがします。

我が家では1階は奥行60cmの収納を2つ採用しています。

一般的な洋服は奥行60cmもあれば収まります。そのため、奥行90cmのクローゼットにすると手前側に無駄なスペースが出来てしまいます。

ハンガーの一般的なサイズは約42cmなのでイメージは下の図のようになります。

まとめ

最初は部屋の広さの感覚がわからないため「一般的」な広さを参考にすると思います。

例えばトイレは一般的に1畳、玄関ホールは一般的に1.5畳などなど、、、

ただ、この「一般的」という言葉には十分気を付けてください。

一般的に~や、普通は~という言葉に惑わされずに実際に自分の生活に当てはめて検証・検討してみることで、実際そんなにスペースいらないかも?と気づくことができます。

それがマイホームに可能な限り多くの夢を詰め込む近道になるはずです

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